2006-09-28
東条内閣の重要閣僚で敗戦後、占領軍に逮捕されA級戦犯容疑者として巣鴨に拘置されていた岸信介。3年以上拘置されていたが、突然米軍に釈放され、生きて娑婆に戻った人物の孫が日本の国会で首班指名を受けた。
年は若いが頭の中は古色蒼然、岸信介のDNAを受け継いでいると自ら公言するほど祖父の過去を肯定しその考えを自分のものとしている。
さほど政策立案とかに興味はないが、引き継いだDNAのなせるわざで憲法と教育基本法に対する嫌悪感が沸騰している。岸信介は日本の指導部の一員として鬼畜米英と戦えと国民の尻を叩いたが、戦後、米軍に助けられ九死に一生を得て米国指導部に借りを返さなければならない立場になった。その孫の頭の中は凝り固まった右翼思想と矛盾する米国指導部への忠誠心。それは祖父の命を助けた米国指導部への恩義を果たすため。
小泉とは異なりこの人物が心に秘めているのは祖父の意思を自分の意思として実現すること。国民の反応をうかがいながら極端な考えを小出しにしていくつもりのようだ。美しい国土を暗雲で覆い尽くす亡霊の復活である。
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