フヨウ(芙蓉)とムクゲ(木槿)の花が真っ盛り
2014-07-28


7月も終わりに近付き、アジサイ(紫陽花)の花もほとんどが茶色く変色して枯れている。庭で花を咲かせているのはフヨウ(芙蓉)だけだ。  隣家にはムクゲ(木槿)が咲いている。
フヨウとムクゲは花の色や形が一見似ているので混同しやすい。本当は違いが多いのだが。その違いを私の見聞から述べる。
 樹形の違い。フヨウは木性で年数を経て大木になる。ムクゲは根元から枝分かれしていて大きくなっても4mぐらい。(ウィキペディアによるとムクゲも放置すると10mにも成るが、庭木は剪定されるので最大3−4mの潅木だと誤解されるとのこと。)禺画像]
 フヨウの葉は大人の手の平を広げたようなサイズで5本指だが、ムクゲの葉はかなり小さくカエデのように3本指。禺画像]
 花はフヨウの雌しべが先が5分裂していてL字型に曲がって天を向いている。禺画像]
 次の写真はムクゲである。雌しべの形や葉の形の違いに注目。ムクゲは雌しべの先端は分かれていないし曲がってもいない。 禺画像]
 フヨウは早朝に開花して午後4時ごろには閉じてその後、落花する。ムクゲは午後7時の日没をすぎても花が開いたままだ。 禺画像]
 この掛軸は日本画家・大畠文瑛の「涼味」と題した作品です。掛軸に描かれているのは全体の樹形から考えると明らかにフヨウ(芙蓉)です。但し、雌しべの形や葉っぱの形を見るとフヨウとムクゲの区別が明瞭に意識されていないようです。
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