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kindle DXのモノクロ画面の美しさに見とれていて、1984年、最初の
Macintoshを見た日のことを思い出していた。それ以前に日本ではNECの
PC-8001、
PC-6001、
PC-8801、
PC-9801の順に市場に投入されて人気を掴んでいた。カラー画面だったが、プログラムを自分で書くのが基本だった。文字をキーボードで横書きしていく操作が基本で、現在、当たり前のマウスで操作するパソコンなど想像もしていなかったので、モノクロの小さな画面ではあったが
Macintoshには、ただ驚くばかりだった。
私が最初にパソコンを買ったのは、確か1982年のことだ。数少ないNEC系のショップをやっと探して訪れた。店には、1981年に発売された
PC-8001と1982年に発売された弟格の
PC-6001の2台があった。価格が
PC-8001は19万8千円ぐらいだったのに対し、
PC-6001は9万8千円だった。当時の給料では20万円のPC-8001には手が出なくて、
PC-6001を買って帰った。ディスプレーはテレビのコンポジット端子に繋ぐので不要なのも
PC-6001の経済的メリットだった。
PC-6001を名古屋の店(確かフューチャー・イン金山という店だったような気がする)で買ったとき、店頭で無料配布していたのが創刊間もない
ソフトバンクの
Oh!PCだった。表紙に「見本 本誌は書店ならびにマイコンショップで好評発売中」と上書きされていた。そうそう。
当時はパソコンとは言わずマイコンという言い方が一般的だった。パソコンという言葉が一般化するのは、もっと後、PC−9801シリーズが普及し、実用的なビジネスソフトが出て、自分でプログラムを書かなくてもよくなったからだ。
Oh!PCの裏書を見ると、発行人/孫正義、発行元/株式会社日本ソフトバンクと書かれている。東京・四番町の本社と大阪・西淀川区の営業所の2ヶ所で少ないスタッフで編集・発行・営業されていた様子が浮かんでくる。今日の巨大企業への成長を想像できた人がいただろうか。
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