酒税は度数で決まります。例外ビールには重課税
2011-05-01


最近、酒のことをブログに書き始めて、酒に対する税金ってどうなっているんだろう、とふと思い立ち国税庁のホームページを見てみました。

 酒税はほぼアルコール度数で決まってくる税体系になっています。大雑把に言えば1キロリットルあたり1度につき1万円、12度なら12万円、40度なら40万円です。40度のウィスキーやウォッカは1リットルあたり400円になります。25度の焼酎1リットルには250円が課税されています。

 世界最高のアルコール度数96度を誇るスピリタスというウォッカがありますが、これなんか1リットルあたり960円になってしまいます。500ccボトルが1430円から1950円で売られているようですが480円の酒税と70円から100円の消費税が含まれています。

 この課税体系から大きく外れているのがビールです。度数に関係なく1リットルにつき220円です。他の酒と同じ扱いをすれば度数から考えて55円のはずです。ビールを飲む人だけが重い負担を強いられています。

 ビールの重課税を避けようと麦芽の量を減らしたビール系発泡酒が生み出されたのはご存知の通り。麦芽比率を50%未満にすれば178円15銭に下がります。さらに麦芽比率を25%未満にすれば134円25銭になります。

 もっと課税を下げたいと苦労の末生み出されたのが麦芽0%のビール風味の発泡酒です。このカテゴリーに入ると1リットル当たり80円の課税です。500cc缶なら40円の課税です。本物の500cc缶ビールには110円の酒税が含まれています。

 酒を買うと更に5%の消費税を払うのですから税金に税金を掛ける2重課税ではないですか。
[酒]

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