だまして大阪・釜ヶ崎から福島原発へ労働者送り込む
2011-05-14


 日本最大の日雇い労働者が暮らす街、釜ヶ崎(大阪市西成区萩之茶屋)の西成労働福祉センターから紹介された「宮城県女川町 10トンダンプカー運転手 日当1万2千円 30日間」の求人に応じた労働者2名が、連れて行かれた先は福島県の東電福島第一原発
 帰りの汽車賃も無いので原発敷地内で働かざるを得なかった。5月9日付けの朝日新聞によると「3月下旬ごろにセンターに電話で「話が違う」と訴え、その後に詳しい事情を聞いたところ、原発の敷地内で原子炉を冷やすのに使う水をタンクから吸水車に移す作業をしたことが確認されたという。男性は30日間の仕事を終えた後、センターに「5号機と6号機から数十メートル離れた敷地内で作業した。安全教育はなく、当初は線量計もなかった。(約2倍の)計60万円を受け取った」と説明。」

禺画像]
 今朝の西成労働福祉センター。もう朝の紹介業務が終わって閑散としている。この建物奥行きが深く、最大170mぐらい。照明が消されていて薄暗い巨大な空間を歩いて行くと、仕事にありつけなかった労働者たちが所々に人垣を作っている。人の群の中で何をやっているのか何を見ているのか人が密集していて分からない。センターの周辺にも人の集まりが幾つもできていた。
 失業率が高止まりしていて簡単に職が見つからないご時世でも、さすがに高濃度の放射線を浴びる原発事故現場に作業員は簡単に集められない。結局、だまし討ちで大阪・釜ヶ崎の日雇い労働者を連れ込んだのだろう。
[原発]
[原発事故]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット